ネズミのチュウ兵衛(ねずみのちゅうべえ)
90年代中盤のジャンプを支えたマンガの一つ、『みどりのマキバオー』に登場するネズミ。
初登場は第二話大きな森の小さな名付け親!!
みどり牧場を脱走したマキバオーが森をふらついていたチュウ兵衛と偶然出くわし、恐ろしい動物と勘違いし怯えていたマキバオーを森の親分と偽り舎弟にする、その際マキバオーに名前(幼名)がなかったため、キンタマくさ男と命名。
だが、野犬と対峙した際マキバオーの尻に噛みついた野犬にうんこを食べさせ
「はは!こいつはキンタマくさ男なんかじゃねぇ!!もう立派なうんこたれ蔵だ!」
と正式にうんこたれ蔵と命名する。
のちにミドリマキバオーと名前がついてもチュウ兵衛とジョッキーの菅助だけはたれ蔵と呼び続けた。
性格は非常に負けず嫌いで自信家、マキバオーが牧場で一番になったのち、チュウ兵衛がたまたま耳にした情報により、マキバオー共々道場破りのノリで本多リッチファームに忍び込む。
しかし、そこで待っていたのは後のライバルカスケード
ろくな調教をうけていないマキバオーはカスケードの影さえ踏めず、その上チュウ兵衛が無理に噛みつきマキバオーを走らせたためにマキバオーは心房細動を起こし倒れてしまう。
この時ばかりはさすがに反省していた。
マキバオーの主戦騎手となる山本菅助が登場した時は「自分の役目は終わった」と森に帰ろうとするが、牧場主の源次郎に諭され、元のサヤに戻る。
その後、万全を期して臨んだ皐月賞にて騎乗ミスをし、それでも必死にカスケードにくらいつくマキバオーの頭を菅助に前に前に押し出す指示を出して一度はカスケードを抜いたものの落馬、命は助かったものの脊髄を痛め二度と馬に乗れない身体となる
。
しかし騎手として勝負したいというチュウ兵衛の想いを調教師の昌虎が汲み取り「菅助のポケットから動かない事」を条件に日本ダービーに騎乗、最後の直線で再びマキバオーの頭に乗り
「負けっぱなしでいいのかよ!!ミドリマキバオー!!」
と檄を飛ばし遂にはライバルカスケードと引き分けに持ち込ませるまでにいたる。
その表彰式で号泣する管助を見て
「まだ終わりじゃねぇって言ってる奴が…泣いてどうすんだよ」
「…ったくよぉ…カッコ悪すぎてカッコイイぜ……」
壁に寄りかかり眠りにつくチュウ兵衛。
しかし、彼が目を覚ますことは二度となかった。
ダービーというビッグタイトルの代償は、あまりにも大きすぎた。
この後、悲しみにくれるマキバオー陣営のもとにカスケードが訪れ優しくダービー優勝のレイをかけるシーンのやり取りは涙腺崩壊必至である。