直線ではあるが、坂のUpDownは存在する。スタートから270mは穏やかな上り、続く200mは下り、その後少しの上下のあとは平坦。最初にかなり追うが、最初から最後まで目一杯というわけではない。スタートで加速してトップスピードに達したあたりでちょうど上りから下りへ転じることもあり、2ハロン目の下りが一番速い。そこで一息入り、残り400mあたりから再び加速。半数以上が脱落し、5ハロン目は残った馬たちがどこまで粘れるかの勝負になる。
以前よりも外枠有利ではなくなったが、それでも内目の枠はひと息。中枠〜外枠が好成績を収めている。開催が進むと、外回り・内回りと共有する部分の芝が徐々に傷んでくる。そうなると完全に外枠有利となり、馬群が外へ外へと殺到するようになる。追い込みはなかなか決まらないが、中団からなら十分に差し届く。そこまで先行力にこだわる必要はない。
また、特殊なコースということもあってか、騎手によって得手不得手が存在する。集計期間内では、村田騎手が【9-12-4-52/77】で勝利数、連対数でトップ。他では西田、田中勝、西田、内田博も好成績を残している。まだ騎乗機会が少ないが、(当人もコースに対する好印象を口にしているように)戸崎騎手も高いアベレージを残していて、単複の回収率も高い。馬も同様で、この条件に特化したタイプは多い。他のコースでは全く走らなくても、直線競馬で好走歴がある馬には注意が必要だ。